年齢を重ねるごとに、気になる顔のたるみ。
なんとかしたいと思ってスキンケアをしても、なかなか一度たるんだ肌にハリを取り戻すことは難しいものです。
実は顔のたるみを改善するには、普段の習慣の見直しが必要です。日頃のスキンケアだけでなく、たるみにつながる原因に気づき、肌にうるおいをもたらすケアを心がけましょう。
顔のたるみを改善する5つの方法
肌のたるみを改善するには、顔まわりの筋肉を積極的に使うことや、たるみや緊張を放置しないことが大切です。
顔のたるみ改善のために、日頃から意識したい5つの方法をご説明します。
肌を保湿する
顔のたるみは肌のうるおい不足によって、ハリがなくなることで起きます。まずは肌の保湿を徹底しましょう。
肌の弾力やハリは、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンの繊維が、張っていることで保たれています。さらにハリにはうるおいも必要で、エラスチンが加齢によって減少すると、たるみにつながってしまうのです。
まずは外からでも保湿を意識して、肌の乾燥を防ぐことを徹底しましょう。コラーゲンやプラセンタ、ヒアルロン酸といった、肌のうるおいを保持する成分が入ったスキンケア用品がおすすめです。
表情筋を鍛えるストレッチをする
表情筋を鍛えるストレッチは、頬の部分の大頬骨筋を鍛えることがおすすめです。これは笑ったときに動く頬の部分の筋肉で、たるんでしまうと顔全体が老けた印象になります。
おすすめのストレッチは、笑顔を作るというお手軽な方法です。
- 口角を引き上げて「ニッ」と笑ったまま5秒キープ
- キープ後に口を閉じたままで「パッ」と力を抜く
- これを10回繰り返す
1分程度でできるストレッチですが、自然と口角が上がって表情も明るくなります。テレビを見ているときや、家事の最中など隙間時間にやってみましょう。
リンパマッサージでむくみを解消
リンパマッサージによって、顔のむくみを解消することもたるみケアにつながります。
方法は首にクリームを塗って、アゴの下から耳の下に向かって、指でフェイスラインを引き上げるように持ち上げるだけ。
これを何度か繰り返したら、耳下のリンパをそのまま鎖骨に向かって流していきましょう。
アゴから耳下、最後に鎖骨へ向かってリンパを流すことで、二重アゴや首のたるみ、シワケアになります。お風呂上がりのスキンケアと一緒に行ったり、就寝前のリラックスタイムにマッサージしたりしましょう。
紫外線対策を徹底する
たるみは紫外線ダメージによって引き起こされてしまいます。紫外線のケアは、日焼け止めを3時間ごとに塗りなおすことが理想です。
しかし、塗りなおしが難しい環境なら、飲む日焼け止めもおすすめです。体の内側から、日焼けによるメラニン生成を予防して、肌ダメージをケアできるのです。
ほかにも帽子やフェイスカバーなどを使って、紫外線を取り入れないよう心掛けてください。
1日7時間以上の良質な睡眠をとる
顔のたるみ改善に、良質な睡眠はとても重要です。なぜなら睡眠は、肌のコラーゲンの生成を促すための成長ホルモンが分泌する時間帯だから。
しっかりと睡眠をとることで、肌のダメージを修復して新しく健康的な肌を作り出すためのターンオーバーを促進するのです。
睡眠時間が不規則だったり、7時間未満など時間が足りない状況だったりすると、成長ホルモンがうまく分泌されません。寝る前にスマホを見るなど、眠りを浅くする行動はやめて、睡眠時間を多くとるために日々のタスクを早めに終わらせることが大切です。
また、眠るときはアゴが下がるような高い枕はたるみの原因になります。首の部分を支えて、後頭部は少し下がるような形の枕を選ぶと、睡眠中にアゴが下がりすぎずに、たるみケアにつながります。
顔がたるみやすい人の5つの特徴
顔がたるみやすいのは年齢を重ねた人だけではありません。日頃の過ごし方によっては、20代からたるみが気になりだす人もいるのです。
顔がたるみやすい人に多い、特徴を見ていきましょう。当てはまることがあれば、改善することをおすすめします。
姿勢が悪い人
姿勢が悪く猫背になっている人は、首まわりの筋肉が不自然に引っ張られている状態です。
この動きにより首から顔にかけての筋肉が緊張し、顔のたるみの原因につながるのです。しっかりと姿勢を伸ばして座る、歩くときも背筋を伸ばすといった工夫で、首が引っ張られる時間が減ります。
特に椅子に座るときには、背もたれにもたれかかっていると、猫背になって首と顔の筋肉が緊張状態になります。
きちんと骨盤を立てることを意識して、頭のてっぺんからまっすぐ上に伸びるイメージで浅く腰掛けましょう。
舌の位置が下がり気味の人
舌が下あごの前歯についている人は、口周りがたるみやすくなっています。本来、舌の正しい位置は、舌が上あご全体についている状態です。
つまり、下あごの部分に舌がついている時点で、かなり舌が下がっているサイン。これは猫背などの普段の姿勢の影響が大きく、特に意識しないと舌が下がった場所が定位置になってしまいます。
すると舌の重みで顔まわりの筋肉が引っ張られ、あごを中心にたるみが気になってくるのです。二重アゴの原因にもつながるため、舌は常に上あごにつけることを意識して生活しましょう。
むくみが気になる人
普段からむくみがちで、顔まわりも常にむくみを感じる、すっきりしないといった人も、たるみやすい状態です。水分を溜め込んでいるため、顔まわりの筋肉が引っ張られてしまいます。肌本来の支える力が弱まってしまうため、そのままたるみを引き起こすのです。
また、むくみを放置すると代謝が低下し、さらに顔まわりに脂肪を溜め込みやすくなってしまいます。するとどんどんたるみが悪化するため、むくみを解消する生活習慣が大切です。
水分を適度にとり、血流を改善するためにウォーキングなど適度な運動をすることが、むくみを放置しないポイントです。
食事で噛む回数が少ない
たるみやすい人は、アゴをはじめとする顔回りの筋肉をあまり使っていない状態です。特に食事は噛む回数が少ないと、アゴを使う動作自体も減ります。
その結果、アゴの筋肉が衰えてしまい、二重アゴなどのたるみの原因になるのです。特に現代は、やわらかい食べ物が多く存在します。
何度も噛まなければ咀嚼できないような、硬いものを意識して食べるように心掛けましょう。たとえば主食を噛み応えのある玄米や雑穀米、フランスパンなどのハード系のパンに切り替えることもおすすめです。
感触もやわらかいケーキやクッキーではなく、ナッツに変えるなどしてしっかりと噛む回数を増やす意識を持つと、食事をしながらアゴを鍛えられます。
スマートフォンを見過ぎている
近年、スマホ首が問題になっているように、猫背だけでなく首が大きく前に出ている姿勢をしている人が増えています。
この原因こそが、スマートフォンを覗き込む姿勢が長時間続いていることです。特に首が前に出た状態で下を向いていると、皮膚が下にどんどん引っ張られて、口角も下がってしまいます。
そのままたるみとして定着し、20代などの若い頃からアゴがたるんだり、ほうれい線が気になったりしてしまうのです。
スマホを見過ぎずに、姿勢を良くする意識を持ちましょう。またスマホを見るときは下を向かないで、できるだけ目線を下げない位置まで、スマホを高く持つこともおすすめです。
顔のたるみは痩せれば治る？
顔のたるみができる原因の1つが、体重が増えたことで顔まわりに脂肪がついたことでも起こります。
だからこそ、痩せることで顔回りの脂肪が落ちていけば、たるみが改善される例もあるのです。
ただし、気を付けたいのは脂肪が落ちた分そのまま皮がたるんでしまうケース。特に短期間で急激に痩せると、皮膚が余ってしまいやすいのです。
せっかくダイエットしても、よけいにたるみができやすくなるため注意が必要です。ただダイエットするだけでなく、表情筋トレーニングを取り入れて、しっかりと顔まわりの筋肉をケアすることが必要です。
顔のたるみには外用薬を使った集中ケアがおすすめ
顔のたるみは表情筋が衰えていたり、重力の影響を受けて皮膚がたるんだりすることで起こります。
リンパマッサージなど、表情筋をケアすることも大切ですが、同時にアンチエイジングにつながる外用薬を取り入れてみてはいかがでしょうか？
たるみ改善につながるおすすめの成分は次の通りです。
- ヒトプラセンタ
- トレチノイン
- レチノール
ヒトプラセンタ
ヒトプラセンタはヒトの胎盤から抽出される成分です。胎盤は胎児が成長するために、豊富な栄養素を含んでいます。
コラーゲンをはじめとする、ビタミン、ミネラルなど、健康的な肌づくりに欠かせない栄養がそろっているのです。
たるみの原因である表情筋の衰えや、弾力不足にアプローチできる、コラーゲンの生成促進をサポートしてくれます。
また、肌の老化対策になる抗酸化作用、うるおいを保つ保湿効果も期待でき、ハリのある肌に導いてくれる成分です。
ヒトプラセンタはジェルやクリームタイプの医薬品があり、ヒト由来だからこそ肌に馴染みやすいメリットがあります。
トレチノイン
トレチノインは肌のターンオーバーを手助けする細胞活性化に欠かせない栄養素です。細胞活性化によって、コラーゲンの生成が促され、ターンオーバーも促進されるのです。
また、古い角質を剥がすといった働きもあるため、シミケアの医薬品としても注目されています。
たるみの原因である肌のハリや弾力をキープするために、欠かせないコラーゲンの生成を促してくれるので、たるみに悩んでいる人はぜひ活用したい成分です。
ただし、トレチノインは非常に強いターンオーバーを促進する作用があり、角質が剥けるなどの症状が出ます。美容皮膚科や美容外科などで処方を受ける方法が一般的ですが、海外通販であれば手軽に入手可能です。
特に日本では市販されていないものの、海外では一般的に販売されているトレチノインの薬はたくさんあります。適量や使い方を守ることで、たるみケアに役立てられるのです。
レチノール
レチノールはトレチノインと同じく、コラーゲンの生成を促す成分です。レチノールは日本の医薬部外品や美容クリームなどにも使われています。
トレチノインよりもマイルドな成分のため、日頃から使用する保湿ケアやスキンケア用クリームとしてもおすすめです。
また、化粧水や美容液にもレチノールを含んだスキンケア用品が多いため、トレチノインだけでなくまずはレチノールからたるみケアをスタートしてみたい方にもおすすめです。
まとめ
顔のたるみが起きる主な原因は、年齢を重ねたことによるコラーゲンの減少、表情筋の衰えなどが考えられます。
特にコラーゲンやエラスチンは、年々減少してしまい、どうしても赤ちゃんのようなハリのある肌を保つのは難しいことです。紫外線などの外部からのダメージにより、さらにコラーゲンの減少を引き起こすリスクがあり、ケアをしなければたるみへとつながっていきます。
そこで、コラーゲンの生成を促すトレチノイン、レチノール、そして栄養豊富なヒトプラセンタなどの外用薬も組み合わせつつ、日頃のたるみケアに取り組んでいきましょう。
