緊張時に手が震える…インデラルを試した実体験

監修：医師・薬剤師監修

はじめに

「人前に立つと手が震える」「電話を取るだけで指が震えてしまう」──社会人になると、避けられないプレッシャーや緊張の場面が増え、そのたびに体が反応してしまうことがあります。今回の記事では、社会人2年目の20代女性が“緊張による手の震え”を改善するためにインデラル（プロプラノロール）を実際に使用した体験談を紹介します。

手の震えの原因は？

緊張時の震えは「本態性振戦（ほんたいせいしんせん）」や「交感神経の過剰反応」が原因で起こります。特に若い女性の場合、責任のある場面に立つことで心拍数が急激に上がり、それに伴って手が震えるケースが多くあります。

インデラルとは？

インデラル（プロプラノロール）は、β遮断薬と呼ばれる薬で、動悸・震え・発汗など、緊張によって起こる身体症状を抑える作用があります。元々は心臓の薬ですが、プレゼンテーションや試験前に使用されることも多い薬です。

20代女性の体験談：社会人2年目の悩み

Aさん(20代女性)の体験は、新しく任された社内プレゼンがきっかけでした。「大事な場面で手が震えてしまい、資料を持つのも辛い」。そんな悩みを抱え、仕事への自信まで失いかけていました。

● 服用前の状態

• 電話応対でメモを取る時に手が震える
• 書類を渡す時に紙が揺れるのが分かる
• 緊張の場では心臓がバクバクして何も手につかない

特に「震えているのを他人に見られること」が大きなストレスになっていました。

インデラルを使用してみた結果

● 初回（5mg）を服用した日

プレゼン30分前に服用。10〜15分ほどで心拍が落ち着き、体の“ざわざわ感”が軽減。手の震えがぴたりと止まったわけではありませんが、明らかに軽減しました。「自分の声が震えずに出る」という安心感も大きな効果です。

● 2週間継続してわかったこと

• 会議や発表でも落ち着いて話せるようになる
• 震えが強く出なくなり、仕事に集中できる
• 「緊張しすぎる自分」に対する不安が減る

薬の効果もありますが、Aさんは「震えが抑えられる」という自信がさらなる安定につながったとのことでした。

副作用はあった？

筆者が感じた副作用は以下の2点：

• 軽い眠気
• 少しだけ手足の冷えを感じる

いずれも短時間で治まり、日常生活に支障はありませんでした。しかし、もともと低血圧ぎみの人は服用量に注意が必要です。

インデラルを使ううえでの注意点

• 服用は必要な場面だけにする（常用は避ける）
• 低血圧・喘息がある人は使用できない場合がある
• 初回は少量で様子を見る（5mg〜10mg）
• 眠気が出ることがあるので運転前は避ける

まとめ

インデラルは、緊張による身体症状──特に「手の震え」「動悸」に高い効果を発揮する薬です。社会人2年目のAさんにとって、仕事のパフォーマンスを安定させ、自己肯定感を取り戻すきっかけとなりました。

もちろん、対策としての深呼吸・姿勢改善・十分な休息も大切ですが、「緊張で震えが止まらない」という強い不安がある人にとって、インデラルは心強いサポートになります。

本記事は一般的な医学知識および実際の体験をもとに作成しています。インデラルの使用にあたっては、必ず医師・薬剤師に相談し、適切な用量での服用を心がけてください。