緊急避妊ピル(アフターピル)の使用方法
避妊をしなかった、または避妊に失敗した場合に、妊娠の可能性を減らすために服用するのが「緊急避妊ピル(アフターピル)」です。正しい知識と使用方法を理解することで、その効果を最大限に引き出すことができます。
■ アフターピルとは?
アフターピルは、性行為後に服用することで排卵の抑制や受精卵の着床を妨げ、妊娠を防ぐ薬です。日本では医師の処方が必要ですが、海外では薬局で購入できる国も多く、個人輸入での入手も可能です。
■ 主な種類
- レボノルゲストレル錠(1回服用タイプ):性行為後72時間以内の服用で高い効果を発揮。
- ウリプリスタル酢酸エステル錠:性行為後120時間(5日)以内の服用が可能で、排卵抑制効果が高い。
■ 飲むタイミング
アフターピルは「服用が早ければ早いほど効果が高い」ことが最大のポイントです。
- 性行為から24時間以内:避妊効果は95%以上
- 性行為から48時間以内:避妊効果は85%前後
- 性行為から72時間以内:避妊効果はおよそ58〜85%
ウリプリスタル酢酸エステル錠は120時間以内でも効果が期待できますが、やはり早めの服用が望まれます。
■ 正しい服用方法
- コップ1杯の水で服用(食事の有無は問わない)
- 服用後2時間以内に嘔吐した場合は、再度服用が必要
- 月経予定日が1週間以上遅れた場合は妊娠検査を行う
■ 副作用について
アフターピルは一時的なホルモンの変化を引き起こすため、以下のような副作用が出る場合があります。
- 吐き気や嘔吐
- 頭痛やめまい
- 倦怠感
- 乳房の張り
- 不正出血や月経周期の変化
多くは数日以内におさまりますが、症状が重い場合や長引く場合は医療機関に相談してください。
■ 注意点
- アフターピルはあくまで緊急時の手段であり、常用すべきではありません
- 性感染症(STD)を防ぐ効果はありません
- 飲み忘れや服用遅れは効果を大きく下げます
- 服用後もしばらくは避妊を継続してください
■ 入手方法と個人輸入
日本では医療機関での処方が必要ですが、時間的制約やプライバシーの問題から、個人輸入を利用する女性も増えています。正規品を扱う信頼できるサイトから購入することが重要です。
■ まとめ
緊急避妊ピル(アフターピル)は、避妊に失敗した場合の最後の手段として有効ですが、効果を高めるには「できるだけ早く服用する」ことが大切です。正しい知識を持ち、副作用や注意点も理解したうえで、安全に使用しましょう。