アナボリックステロイドを使い始めたきっかけ
30代に入るまで、僕は特別な運動習慣があるタイプではなかった。仕事は忙しく、体力は落ち、鏡に映る自分の体は年々締まりを失っていく。健康診断の数値も少しずつ悪化し、「このままじゃまずい」という漠然とした不安だけが積み重なっていた。
そんなとき、友人に誘われて始めたのが筋トレだった。最初は週に2〜3回、軽いウエイトとマシンを触る程度。それでも、数週間で体に変化が出始めた。胸や腕に張りが出て、体重は大きく変わらなくても見た目が変わっていく。その変化が、驚くほど僕の気持ちを前向きにした。
筋トレが「習慣」から「のめり込む対象」に変わった瞬間
30代になると、努力が結果に直結する体験は意外と少ない。仕事では評価に時間がかかり、人間関係も複雑になる。そんな中で、筋トレは「やった分だけ体が応えてくれる」数少ない存在だった。
重量が伸びるたびに達成感があり、トレーニング後の疲労感すら心地よい。SNSや動画で他人のビフォーアフターを見るようになり、「自分ももっと変われるのでは」という気持ちが強くなっていった。
30代という年齢が生んだ焦り
一方で、20代の頃のような回復力や伸びを感じにくくなっている自分にも気づき始めた。食事や睡眠に気を使っても、成長のスピードはゆっくりだ。周囲には、短期間で大きく体を変えている人もいる。
「年齢のせいだから仕方ない」と言い聞かせる一方で、「何か他に方法があるのでは」という考えが頭をよぎるようになった。これが、後にアナボリックステロイドという存在を意識する最初のきっかけだったと思う。
情報収集と葛藤
最初は、名前を知るだけだった。ネットの記事や掲示板、体験談を読むうちに、賛否が極端に分かれていることに気づいた。短期間での劇的な変化を語る声もあれば、健康リスクや後悔を綴る声もある。
僕自身、最初から「使おう」と決めていたわけではない。むしろ怖さの方が大きかった。ただ、「30代の今だからこそ、体を変える最後のチャンスかもしれない」という焦りが、理性と感情の間で揺れ続けていた。
使う・使わないを分けたもの
最終的に僕が強く意識したのは、「なぜそこまで体を変えたいのか」という問いだった。見た目のためなのか、自信のためなのか、それとも自分を試したいだけなのか。
筋トレを始めてから、仕事への姿勢や生活習慣が良い方向に変わったのは事実だ。その延長線上に、アナボリックステロイドという選択肢が現れたとも言える。一方で、それは簡単に勧められるものではなく、リスクと向き合う覚悟が必要なものだとも理解していた。
振り返って思うこと
アナボリックステロイドを使い始めたきっかけは、単なる「楽をしたい」という気持ちではなかった。30代で筋トレに目覚め、自分の体と向き合い、限界や可能性を意識する中で生まれた一つの選択肢だった。
ただし、この道が万人にとって正解だとは思わない。筋トレは本来、健康や自己成長のためのものだ。どんな選択をするにしても、自分の体と人生に責任を持つ意識は欠かせない。
まとめ
30代で筋トレに目覚めた僕にとって、アナボリックステロイドは「結果を早める魔法」ではなく、「自分の欲望と覚悟を試される存在」だった。使い始めたきっかけを振り返ると、そこには年齢への焦り、成長への渇望、そして変わりたいという純粋な気持ちがあった。
これから筋トレを始める人、すでに続けている人にとって、この体験談が「自分は何を求めてトレーニングしているのか」を考えるきっかけになればと思う。

