首のシワを改善するには、なぜシワができるのか原因に気づくことが大切です。そのうえで、シワをこれ以上増やさないための対策や、正しいスキンケアを取り入れましょう。
この記事では首のシワを改善するための方法として、おすすめのマッサージ方法や普段できる対策をご紹介します。
首のたるみとシワができる理由は?
首のシワやたるみにつながる原因は、環境的なものもあれば日ごろの習慣も深く関わっています。
当てはまるものに気づき、そのうえで首のシワ対策を心掛けていきましょう。
乾燥によるうるおい不足
首の皮膚は他の部位よりも薄く、水分を保持しにくい性質があります。保湿してもうるおいがすぐ逃げてしまう結果、乾燥がシワの原因となりやすいのです。
だからこそ、こまめな保湿剤や美容液を使った保湿ケアが必要です。特に冬季や乾燥が気になる季節には、定期的な保湿を心がけましょう。
枕の高さが合っていない
寝る姿勢のときに枕が高すぎると首にシワが寄り、枕が低すぎると首が後ろに引っ張られてたるみの下人になってしまいます。
特に高すぎる枕は首に過剰な圧力がかかり、シワができやすくなるため要注意です。寝る際には適切な高さの枕を使用し、良質な睡眠を確保しましょう。また、寝る姿勢や枕の位置を定期的に見直すことも大切です。
枕の高さの見直しは、今使っている枕が低ければタオルなどで調整が可能です。また、きちんと首を支えて頭と肩の高さが一直線になるラインのものを目安として選びましょう。オーダーメイド枕によって、自分にぴったりと合った枕を探すことも大切です。
猫背によって首を引いている
悪い姿勢は首に負担をかけ、シワを引き起こす可能性があります。正しい姿勢を保つことで、首への圧力を軽減し、シワの発生を予防できるのです。特に座るときや立つときに姿勢に気を付け、背筋を伸ばしましょう。
また、スマートフォンを見ているときに首が下を向いてしまう姿勢も、首にシワが寄ってそのままたるみやシワの悪化につながってしまいます。
パソコンなどのデジタル画面を長時間見ているときも、猫背になりやすく首の皮膚に影響が出ている可能性があるため、姿勢を矯正する意識を持ちましょう。
首を動かす機会が多い
首を無理に動かすことは、肌に対して摩擦やストレスを与えます。運動やストレッチは健康に良いですが、過度な動きは避けて、ゆったりとした動きで首をケアすることが大切です。
また、職業柄よく左右を向いたり後ろを向いたりする機会が多い人も、首にシワが寄りやすい生活習慣と言えます。首を動かすのではなく、体ごと向きたい方向に向くことを意識してみてください。
紫外線を浴びている
紫外線は肌の老化を進め、シワを増加させます。首は皮膚が薄くとてもデリケートな部分。
だからこそ、日焼け止めを使い、帽子やスカーフで首元を保護しましょう。日中の外出時は、特に日差しが強いためこまめに日焼け止めクリームを塗りなおすことも大切です。
加齢によるハリの低下
加齢とともにコラーゲンやエラスチンの生成が減少し、皮膚のハリが低下します。栄養バランスの取れた食事や、適切なスキンケアやマッサージによって肌の弾力性を維持するよう心がけましょう。
定期的な美容液の使用も効果的です。美しい首元を保つためには、これらのポイントを組み合わせることで、首まわりの皮膚を労わることがとても大切です。
ライフスタイルの見直しと適切なスキンケアを組み合わせ、しっとりとしたハリのある首元を手に入れましょう。
首のたるみとシワを防ぐスキンケア方法
首のたるみとシワを防ぐには、スキンケア方法にこだわりましょう。
首のたるみやシワは、正しいスキンケアが鍵となります。以下に、首の美容を保つためのスキンケア方法をご紹介します。
首やデコルテも保湿する
保湿する際には顔だけでなく、首やデコルテも忘れないことが大切です。特に急いでいると、つい顔だけ保湿して首から下はそのまま保湿しない状態で過ごしがち。
特に首は顔から続いている部分であり、皮膚も薄いため顔と同様に細かなしわができやすいのです。
顔と同じように化粧水やクリームなどを使ってこまめなケアを続けることが、潤いを与えてハリをキープします。
肌が見えるところは日焼け止めを塗る
日焼けは肌のダメージにつながり、酸化(老化)が進んでしまいます。特に日焼けダメージは肌の水分不足により負担で、ますますシワができやすい状態です。
首やデコルテのシワやたるみの原因となるため、外出時は必ず日焼け止めを塗ったうえで紫外線から肌を守りましょう。特に首の後ろや首筋、デコルテ部分は見落としやすいので、細かい部分も意識してケアすることが大切です。
洗顔はフェイスラインもていねいに洗う
首のシワの原因になってしまうことが、正しく洗顔できていないこと。顔だけでなくフェイスラインや首までを丁寧に洗いましょう。特に洗浄力が強すぎるものを選ぶと、首のうるおいを保つために必要な水分まで奪われてしまいます。
適切な洗顔フォームやクレンジングを使用し、皮脂や汚れをしっかり取り除くことで、肌を清潔に保ちます。また、ピーリングの使いすぎにも十分注意が必要です。
毛穴対策として定期的にピーリングを行うことは問題ありませんが、毎日のようにピーリングをしていると肌に必要な角質まですべて取れてしまいます。これは顔に限ったことではなく、顔から続く首にも同じ負担がかかっている状況です。
さらに首は顔とくらべてどうしても保湿を忘れがちで、日中も顔のようにメイクで守られていません。そのため、洗顔による負担が1日中続くことでどんどん首の皮膚のダメージが蓄積されてしまいます。
洗顔やピーリングのやりすぎには十分注意しましょう。
洗顔の洗い残しに注意する
洗顔後に残った洗顔料やクレンジング剤が肌に残ると、刺激になってしまいます。顔はきれいに洗い流したつもりでも、首はうっかりときれいに流すことを忘れる人も少なくありません。
特に顔を洗ってから体を洗う人は、首などの流しづらいところに、洗剤が残りがちに。そのまま洗剤による刺激で肌がダメージを受け、シワやたるみの原因となります。
洗顔後は念入りにすすぎ、残りをしっかり取り除くように心がけましょう。清潔な肌環境を維持することが美容につながります。
これらのスキンケア方法を組み合わせ、日々の美容習慣に取り入れることで、首のたるみやシワを防ぎ、美しい肌を保つことができます。正しい洗顔を続けることこそが、美しい首元を手に入れるために心掛けたいことです。
首のシワ改善に効果的なマッサージ方法
首のシワを改善するためには、適切なマッサージが有効です。以下に、おすすめのマッサージ方法をご紹介します。
1.鎖骨の周辺を親指で押す
指を使って、鎖骨の周りをやさしく押しましょう。
これによって首筋の血行が促進され、シワの改善に役立ちます。親指を使うことで適度な圧力をかけ、リラックス効果も期待できます。
2.手の平を密着させて首の下から耳下まで持ち上げる
手の平を首に密着させ、下から上に向けてゆっくりと持ち上げるような動きを繰り返します。
このマッサージで首の筋肉を引き上げ、たるみを軽減させることができます。
3.指を曲げて第二関節でフェイスラインをマッサージする
指を曲げ、第二関節を使用してフェイスラインを優しくマッサージします。この方法で首の筋肉を刺激し、引き締まりを促進します。ソフトな力で行うことが大切です。
4.乳液とクリームで保湿する
マッサージ後には、保湿ケアを欠かさずに行いましょう。
乳液やクリームを使用して首全体に丁寧に塗りこみ、保湿することがシワ予防にもつながります。
首のシワ対策5選:日頃から気をつけたいポイント
美しい首元を保つためには、日常の習慣に気を配ることが大切です。
以下に、首のシワ対策として日頃から気をつけたい5つのポイントをご紹介します。
1. 服の摩擦に気をつける
人によっては素材の摩擦が負担になり、乾燥がひどくなる原因です。たとえばセーターなどの粗い素材や過度な摩擦が首に与えるダメージはシワの原因となります。
できるだけ綿やシルクといった、肌に優しい素材の衣類を選びましょう。また汗をかいたあとの蒸れも、肌に負担がかかる原因です。通気性も意識して服を選ぶことがポイントです。
どうしても首に固い素材が触れる衣類を着用すると、首の部分には柔らかいスカーフを活用することで、摩擦を軽減しましょう。
2. 下を向きながらスマホやPCを使用しない
長時間下を向きながらスマホやPCを使用することで首に無理な負担がかかってしまいます。
そのまま首に細かいシワができやすくなります。画面を見る際は顔を上げ、真っすぐ正面を見つめる高さを心掛けましょう。普段から姿勢に気を付けることで首への負担を軽減できます。
3. 猫背を改善する
猫背は首に余分な圧力をかけ、シワの原因となります。正しい姿勢を保てるように、常に首が上に引っ張られている意識を持って、背筋を伸ばしてください。特にデスクワーク中は姿勢が悪くなりやすいため要注意です。
座るときや立つときに背筋を伸ばす習慣を身につけましょう。
4. 枕の高さを見直す
寝る姿勢が適切でないと、首に負担がかかりシワができやすくなります。枕の高さを首の自然なカーブに合わせ、首と背骨のラインを横から見たときに、まっすぐになるよう調整してみてください。
正しい寝姿勢を保つことで首への負担を軽減します。
5. こまめに首を保湿する
首の皮膚は薄く、とても乾燥しやすい部位です。こまめな保湿ケアで潤いをキープし、肌の弾力性を維持します。
保湿クリームや美容液を使用して、朝晩のスキンケアに取り入れましょう。
シワ改善に役立つおすすめ成分は?
- ニールワン
- レチノール
- ナイアシンアミド
シワ改善におすすめの成分は上記の3つです。ニールワンは日本で初めてシワ改善効果を認められた成分。シワの真皮成分が分解されて、うるおい不足による小じわにアプローチできるのです。
そしてレチノールはビタミンAの一種で、肌の細胞体に働きかけることで、コラーゲン生成の促進が期待できる成分のこと。
ナイアシンアミドは表皮のセラミドの生成を促進することで、水分保持能力の向上に働きかける効果が期待できます。日常生活でシワができにくい習慣を取り入れると同時に、シワ改善効果が認められた医薬品を取り入れましょう。
まとめ
シワ改善には、日頃からシワの摩擦や乾燥を防ぐことが大切です。また、シワに対して有効な成分のクリームなどの医薬品を活用することで、よりできてしまったシワに対して効果的なアプローチができるのです。
ナイアシンアミドをはじめとする、有効成分はドラッグストアで購入できるものだと、そこまで濃度が高くありません。そのため、海外の医薬品が便利です。