プロペシアの副作用「性欲減退」は本当か?実際の体験談
監修:医師・薬剤師監修
はじめに
薄毛治療薬として最も広く使用されているプロペシア(フィナステリド)。AGA治療では外せない薬の一つですが、一方で「性欲が落ちるって本当?」「性機能に影響があるのでは?」という不安の声も少なくありません。本記事では、医学的なエビデンスと実際の体験談を組み合わせ、プロペシアによる“性欲減退”の真実に迫ります。
プロペシアの作用機序と性欲との関係
プロペシアは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されるのを抑える薬です。DHTはAGAの原因となる一方、性欲と直接的に結びつくホルモンではありません。
つまり、プロペシアは「男性ホルモンそのものを減らす薬ではない」ため、理論上は性欲への影響は少ないとされています。
医学的データ:性欲減退はどれくらい起こる?
臨床試験では、プロペシアの副作用として性欲減退が報告されていますが、その割合は以下のとおりです。
- 性欲減退:1〜2%程度
- 勃起機能の低下:1%未満
- 射精量の変化:1%未満
決して多くはありませんが、ゼロではないため、敏感な人は影響が出る可能性もあります。
実際の体験談:どれくらい変化を感じたか?
● ケース①:30代男性(服用3か月)
服用開始から1か月ほどで「なんとなく性欲が落ちた気がする」との自覚あり。ただし、半年継続したところ、体が慣れたのか元の状態に戻ったように感じたとのこと。
● ケース②:40代男性(服用6か月)
明らかな性欲低下は感じなかったが、疲れているときに「以前よりムラムラしにくい」と感じることが数回。ただし、薄毛改善効果が大きく、継続使用を選択。
● ケース③:20代男性(服用1年)
「全く変化なし」という声も。むしろ髪が増えて自信がつき、性欲が上がったと感じるケースもある。
性欲低下を感じた場合の対処法
- 服用量を下げる(1mg→0.5mgなど)
- 週5日服用+週末休薬など“休薬日”を作る
- ミノキシジル外用と併用し、プロペシア量を減らす
- シアリスやバイアグラを併用してバランスを取る
多くの場合、用量調整や飲み方の工夫で改善できます。
医学的にみた「継続の重要性」
プロペシアの効果は3〜6か月で実感し始めますが、副作用も同じく時間とともに落ち着くケースが多いと報告されています。途中でやめてしまうとAGAが再び進行するため、医師と相談しながら継続することが大切です。
まとめ
プロペシアの性欲減退は“起こり得るが多くはない”というのが医学的な結論です。実体験でも、副作用が一時的なものであったり、体が慣れて元に戻るケースが多く見られます。薄毛治療の効果と副作用のバランスを理解し、自分に合った治療方針を選ぶことが重要です。
本記事は実体験と一般的な医学知識に基づき作成しています。プロペシアの服用や副作用に関する判断は、必ず医師・薬剤師に相談の上で行ってください。

