プレゼン・面接前に使われるインデラルの正しい知識|緊張対策として知っておきたいポイント
監修:医師・薬剤師監修
こうした悩みを持つ人の中には、「インデラル」という薬の名前を耳にしたことがある人もいるかもしれません。
インデラルは、あがり症や緊張対策として話題にされることがありますが、正しい知識を持たないままイメージだけで捉えると、不安や誤解につながりやすい薬でもあります。
本記事では、医師・薬剤師の視点からプレゼン・面接前に使われることがあるインデラルの作用の考え方を整理します。
インデラルとはどのような薬か
インデラルは、心拍数や震えといった身体反応に関わる作用を持つ薬として知られています。
もともとは心臓や血圧に関わる治療で使われてきた薬であり「緊張を消す薬」や「気持ちを変える薬」ではありません。
あがり症や緊張対策の文脈では、不安な場面で過剰に出てしまう動悸や手の震えといった身体反応を穏やかにする目的で理解されることがあります。
プレゼン・面接で困りやすい症状とは
人前で話す場面では、緊張によって交感神経が活発になり、心拍数の上昇、血圧の変動、発汗、震えなどが起こりやすくなります。
これらは本来、危機に備えるための正常な反応です。
しかし、プレゼンや面接のように「危険ではないが評価される場面」ではこの反応が過剰に出ることで本来の実力を発揮できなくなることがあります。
インデラルが注目される理由
インデラルがプレゼン・面接前の対策として注目される理由は緊張によって先に出てしまう「身体反応」にアプローチする点にあります。
気持ちの不安よりも、心臓のドキドキや声の震えが問題になる人にとって、身体面への対策という考え方が合う場合があります。
そのため、「緊張しないようにする」よりも「緊張しても身体が過剰に反応しない状態を作る」という視点で捉えられることが多い薬です。
正しく理解しておきたい注意点
インデラルは、すべての人に向いているわけではありません。
また、使用すれば必ず落ち着いて話せるという万能な解決策でもありません。
特に注意したいのは、緊張の主な原因が「考えすぎ」や「強い不安感」にある場合です。
このようなケースでは、身体反応だけを抑えても十分な安心感につながらないことがあります。
プレゼン・面接前に考えておきたい判断ポイント
インデラルを検討する前に、次のような点を整理しておくことが重要です。
- 困っている症状は動悸や震えなど身体反応が中心か
- 緊張は特定の場面に限られているか
- 日常生活では大きな支障はないか
これらを振り返ることで、自分にとってインデラルという選択肢が合うかどうかを考えやすくなります。
他の対策と組み合わせる視点
プレゼンや面接対策では、事前準備や練習、呼吸法などのセルフケアも重要です。
インデラルは、それらを否定するものではなく、身体反応が強く出る場合の補助的な選択肢として考えられることがあります。
対策は一つに絞る必要はなく、自分の症状や場面に応じて組み合わせて考えることが現実的です。
まとめ|「正しい知識」が不安を減らす
プレゼン・面接前に使われることがあるインデラルは緊張そのものを消す薬ではなく、
身体反応を穏やかにするという位置づけで理解されます。
向き・不向きを知り、目的を限定して考えることで、過度な期待や不安を避けることができます。
正しい知識を持つことが、落ち着いて本番に臨むための第一歩といえるでしょう。

