インデラルを毎日飲んでもいい？連続服用の注意点
あがり症や動悸、緊張を抑える薬として知られる「インデラル（一般名：プロプラノロール）」。プレゼンや舞台前など、緊張する場面での“一時的な対策”として服用する人が多い一方で、「毎日飲んでもいいの？」「継続的に使って大丈夫？」という疑問を持つ方も少なくありません。
この記事では、インデラルを日常的に使用する場合の注意点や副作用、服用のコツについて詳しく解説します。
■インデラルの基本的な作用とは
インデラルはβ遮断薬に分類される薬で、心拍数を抑えることで身体の過剰な交感神経反応（動悸や手の震え、発汗など）を和らげます。そのため、あがり症や社交不安の対策として、イベント前に使用するケースが多く見られます。
また、医療現場では高血圧、狭心症、不整脈、片頭痛予防などにも処方される薬です。用途が広い一方で、連日服用する際にはいくつかの注意点があります。
■毎日飲み続けても大丈夫？
結論から言えば、医療管理下であれば毎日の服用も可能です。ただし、以下の点に注意する必要があります。
- 血圧や心拍数が過度に下がる可能性がある
- だるさ・冷え・めまいといった副作用が出やすくなる
- 急な服用中止で“リバウンド”のような症状が出る場合がある
特に低血圧傾向の方や、もともと心臓に疾患がある方は自己判断での常用は避けるべきです。
■連続服用の注意点
インデラルを連日使う場合、次の点を意識しましょう：
- 用量を守る：通常は1日10mg～40mg程度から開始し、必要に応じて調整。
- 服用時間を一定に：毎日同じタイミングで服用することで、血中濃度を安定させる。
- 自己判断での急な中断は避ける：反動で動悸・不安感が増すことがある。
また、毎日服用することで“慣れ”が生じ、効き目が薄れて感じられることもあります。その場合は量を増やすのではなく、医師への相談が必要です。
■副作用の例
インデラルは比較的安全性の高い薬ですが、以下のような副作用が報告されています：
- 倦怠感・眠気
- 冷えやしびれ
- 抑うつ感・気分の落ち込み
特に精神的な副作用（抑うつ感など）は、長期服用時に現れることがあるため注意が必要です。
■インデラルを安全に使うために
「毎日使いたい」と考える背景には、人前での緊張や社交場面への不安が根底にあります。薬だけに頼るのではなく、認知行動療法や呼吸トレーニングなどを併用することで、根本的な改善にもつながります。
どうしても市販薬や医師の処方にアクセスしづらい場合は、信頼できるルートでの個人輸入も選択肢のひとつです。
■まとめ
インデラルは即効性と実績のある薬ですが、毎日使うには慎重な判断が必要です。副作用や依存に気をつけながら、適切な量と頻度で使用することで、不安や緊張と上手に付き合っていくことができます。
