「人前が怖くなくなった」インデラル服用体験記

監修：医師・薬剤師監修

はじめに

プレゼン、朝礼、面接、学会発表など、人前に立つ場面で手の震え・動悸・声の震えが止まらなくなる――。これは多くの人が経験する「あがり症」の典型的な症状です。

今回紹介するのは、20代前半の女性Kさんがインデラル（プロプラノロール）を服用し、人前に立つ恐怖が大きく改善した体験談です。さらに、医師の視点からインデラルの効果、適切な飲み方、副作用の実例まで詳しく解説します。

インデラルはβ遮断薬（ベータブロッカー）の一種で、本来は心臓病・高血圧の治療に使われてきた薬です。しかし、あがり症に伴う「身体症状」に効果があることから、スピーチ恐怖や社交不安の補助薬として広く利用されています。

精神的不安を抑える薬ではなく、「身体症状を落ち着かせる」ことで結果的に不安が軽減される仕組みです。

Kさんは社会人３年目。部署で月1のプレゼン担当になり、その度に手が震え、声がうわずり、大きなストレスを感じていました。

Kさん：「飲む前は『効くのかな…』と不安でした。でも、10〜20分ほどで“心臓のドキドキが落ち着いてくる”感覚がありました。」

服用量：インデラル10mgを本番の30分前に服用。

Kさん：「いつも最初の一言が震えていたのに、この日は声が安定して出たんです。手の震えもほとんどなくて、『あれ、普通に話せてる…？』と自分で驚きました。」

Kさんは、毎回30分前に飲むだけで世界が変わる。もっと早く知りたかったです。毎月の社内プレゼン前が嫌で仕方がなかったのですが、今では企画を楽しんでいます。
あがり症に薬なんてないと思っていたのですが、あがり症について調べたらインデラルを知って半信半疑で試してみてよかったと今では思っています。

医師によると、あがり症の多くは身体症状が引き金となって不安が増悪する“悪循環”にあります。

例えば、

インデラルはこの「身体の反応」をストップさせるため、不安が増幅せず、冷静さを保てる状態になりやすいのです。

初めての場合は5mg〜10mgで反応を見るのが安全です。

インデラルは比較的安全性が高い薬ですが、以下のような副作用が報告されています。

インデラルは、不安そのものを消す薬ではありません。しかし、過剰な身体反応を抑えることで、人前でのパフォーマンスが大きく改善するケースが多くあります。

Kさんのように、「普通に話せた」という成功体験が積み重なることで、本来の自信を取り戻し、薬に頼らなくても良い状態へ近づく人も少なくありません。

本記事は一般的な医療情報および体験談に基づいて作成しています。インデラルの服用は必ず医師・薬剤師と相談のうえ適切に行ってください。